スペイン版 お遍路さん


 

スペインの世界遺産のひとつにカミーノ・デ・サンティアゴ(サンディアゴの大聖堂への道)があります。
2010年にマーティン・シーンとエミリオ・エステベス親子が出演した映画「The Way(星の旅人たち)」でも扱った題材、いわゆる聖地巡礼の旅です。
この巡礼路はいろいろで、フランスとの国境の町を出発し、スペイン北部を歩く「フランス人の道」のほかにもスペイン国内には「北の道」や「銀の道」があり、さらにリスボンから出発する「ポルトガルの道」などもあります。
いろいろな場所を出発地に選ぶことができるので、
ヨーロッパの巡礼者の中には、はるばる自国の自宅から出発する人もいるそうです。




冒頭でふれた映画では全長約770キロのフランス人の道を歩みました。この道は1日に20〜30キロ歩いて約1ヶ月の道のりです。出発はン・ジャン・ピエ・ド・ポーという国境にある町です。途中に歴史的な見どころも多いので一番人気があるルートになっています。標高差1200メートルのピレネー越えもありますが、難関を越えた先にはワインの名産地や世界遺産の名所がたくさん迎えてくれます。

そしてカミーノ・デ・サンティアゴと並んで、スペイン各地から巡礼者を集めるのがマリア信仰の聖地「モンセラット」です。こちらはワーグナーやガウディなど多くの芸術家がインスピレーションを得たとされる場所で、標高1235メートルの山の中腹にはベネディクト派の修道院があります。11世紀に建てられた建物ですが、1811年にはナポレオン率いるフランス軍の攻撃により破壊され、現在残っている建物のほとんどは19世紀~20世紀に再建されたものです。

「モンセラット」の画像検索結果

なぜマリア信仰の聖地なのかといいますと、12世紀に一人の羊飼いが洞窟で黒いマリア像を見つけたことに由来します。マリア像を崇める現地の人は、さまざまな困難を乗り越えて像を守るとともに自身のカタルーニャ文化を守り通すことができました。
今でもミサはカタルーニャ語で行われています。

巡礼と聞くと宗教的意味合いが濃いようにも感じますが、巡礼に参加するひとりひとりに寄り添うように、自分もまた自身の旅をするのもスペインの旅ならではないでしょうか。








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