どこを見渡しても赤!赤!赤!なトマト祭り


今年の世界の旅行・観光競争力ランキングで堂々の一位にスペイン選ばれました!

選ばれた理由のうちのひとつは間違いなく、一年を通して度肝を抜かれるような奇祭が山ほど開かれているからでしょう。有名なところでいうと、火祭り(サン・ホセ、3月)、牛追い祭り(サン・フェルミン、7月)、トマト祭り(ブニョール、8月)、メルセ祭り(バルセロナ、9月)など、日本のテレビ番組などでもよく紹介されるものばかりです。


(バルセロナのメルセ祭りの〆、コレフォック)


こんな情熱的なお祭りのラインナップですが、今回のブログでは最近日本からも参加する人が増えているスペインの”トマト祭り”(ラ・トマティーナLa Tomatina)をご紹介します。

このお祭りは、バレンシア州の町ブニョールで8月の最終水曜日に行われる収穫祭。ブニョールは小さな町ですが、祭りの間だけは世界中から街の人口の倍以上の人が集まり、互いに熟したトマトをぶつけ合います。(近年では人が集まりすぎたことから、2013年度からは2万人限定予約チケット制となっています。)

(鮮やかな色使いのブニョール市街)


どうしてトマト祭りが始まったのかについては諸説ありますが、ブニョール町のサイトによると、第二次大戦が終わった1945年の8月に広場で行われていた被り物の仮装行列に、数人の若者が加わろうとしてもみ合いの喧嘩になり、近くの野菜売り場のトマトを投げ始めたのがきっかけだということです。
トマトの投げ合いはこの一回だけで収まらず、年を追うごとに参加者も増えていきました。余りにも参加者たちが熱狂するお祭りだったので、市が1950年代に何度か禁止令を出す事態にまで発展しました。1957年に禁止令が出されると、住民は抗議のしるしにトマトを詰めた棺を担いでトマトの葬式を行いました。
ここまでされると市側が折れ、ルールをしっかりと守るかわりに
トマト祭りは正式なブニョール町のお祭りとして定着。80年代にスペイン国営放送で紹介されると、スペイン国内で認知度が上がったことで市外からも参加者も増加し、今では世界中から旅行者が集まる一大行事にまで成長しました。

(たった一時間、されど一時間。)


トマト祭りにはいくつか段階に分かれて執り行われます。まず最初の前夜祭ではイルミネーションや移動遊園地が街を彩り、通りには屋台が立ち並び、夜を徹して騒ぐ人も少なくありません。

そして次の日こそトマト祭り本番です。朝9時~10時頃から石鹸を塗って滑りやすくなったパロ・ハボン(石鹸棒)と呼ばれる長い棒の先に生ハムを一本くくりつけ、その棒を登ってハムを奪い合います。放水による妨害やつるつる滑る棒のせいで、年によっては誰も取れずじまいで終わることもあるのだとか。

パロ・ハボンで準備運動を済ませたら、トマト祭りの本番が11時頃からついにスタートします!ブニョール町役場による号砲とともにトマトを積んだトラックが登場し、大量のトマトを投げ渡してくれます。ここから約1時間のトマトのぶつけあいが始まります。トラックにあるトマトが少なくなると、荷台を傾けてトマトを路地にバラまき、クライマックスに向けてトマトの投げ合いがヒートアップしていきます!そして号砲が鳴った1時間後の正午12時に2度目の号砲が鳴り、その合図でお祭り終了となります。



そして、お祭りの内容も内容なので参加する際には以下のルールを守って、安全に楽しくお祭りを楽しみましょう。


・トマトを運ぶトラックに充分気をつけましょう。

・トマトを全力で投げつけられると怪我につながります。投げるときはそのまま投げず、軽く潰してからにしましょう。

割れモノなどような危険なものを持ち込まないようにしましょう。

・トマティーナの時間外には絶対にトマトを投げないようにしましょう。

自撮り棒の持ち込みは禁止で、カメラなどは防水対策をした上で持ち込みましょう。

・人の衣服を破らないこと。ですがこれについては不可抗力があるため、ルールではありませんが目を保護するゴーグルの装着やトマトまみれになってもいいよう水着捨ててもいいTシャツを着て参加する人も多いです。



トマト祭り

・開催時期:2020年8月26日(水)(予定)

・公式HP(英語):https://www.latomatinatours.com


※前夜祭から参加したい!という方はブニョールや近くのバレンシアのホテルを早い内に抑えておくことをお勧めします。またこのお祭りは18歳以上でないと入場できないため、子供連れでの参加はできません。









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