マドリードから日帰り観光!


スペインの首都マドリードからほど近いセゴビア(Segovia)は、日帰りでも行ける観光地として人気があります。
1985年に世界遺産に登録されたこの街はローマの時代から開発が進み、旧市街の中心部にはローマ水道橋が鎮座しています。それ以外にも『大聖堂の貴婦人』の異名をとるカテドラルやディズニーの『白雪姫』のモデルとなったアルカサルの3つは必見です。観光名所の集まる旧市街は端から端までゆっくり歩いても小一時間かからない程度なので、ゆったり観光したいという方やあまり時間がないけど日帰り観光したいという方におススメです。


旧市街のアソゲホ広場にはツーリストインフォメーションがあり、日本語のセゴビア観光マップを手に入れてから観光を始めましょう。


ローマ水道橋(アケダクト)

旧市街を訪れたらまず目に飛び込んでくるのが、アソゲホ広場のローマ水道橋(Acueducto Romano)。
全長813メートル、全高最大28.5メートルもある巨大な水道橋は、2000年以上も前の紀元一世紀ごろに古代ローマ人によって建てられました。市街地から18キロ離れた川から少しずつ橋に傾斜を付けて水を引いており、19世紀まで大きな修繕も行わられずに使われていたそうです。水道橋の横幅はたった2.4mで、驚くべきことに橋を支える128箇所のアーチ部分には石と石をつなげる接合材などは一切使っておらず、互いの組み合わせだけで支えあっているということです。造られてから2000年経った今でも大きく損なわれることなく残っている水道橋の姿は圧巻です。
水道橋とインフォメーションの間にある階段を上っていくと絶好の撮影スポットである展望台に続きます。橋の上にはマリア像、下には十字架が飾ってあり、街全体と水道橋が調和している様子が見て取れます。



カテドラル

水道橋からお土産屋が立ち並ぶセルバンテス通りとファン・ブラボ通りを抜けると、サン・マルティン教会とその前のマヨール広場に出ます。


マヨール広場の周りにはレストランや土産物店が軒を連ね、曜日によっては屋外マーケットで生鮮品や書籍、服などが売られています。広場には16世紀のコムネロスの乱の際の英雄、ファン・ブラボの像も建っています。


そして広場の奥の堂々とした建物はセゴビア大聖堂(カテドラル,Catedral de Segovia)です。そのスカートの裾を広げた貴婦人のような建築から別名『大聖堂の貴婦人』とも。

コムネロスの反乱により、もともとあった大聖堂の大部分が破壊されたため、時の皇帝が新たに造らせたのが現在の大聖堂です。16世紀初頭の着工から完成まで約250年もの歳月を費やして造られた大聖堂であり、完成時には時代が変わっていたことでスペイン最後のゴシック建築とも呼ばれています。

内装もととても豪華で、戦禍を免れた聖歌隊席やステンドグラスなどが旧大聖堂から移築され、それ以外にも立派な彫刻やパイプオルガンも見逃せません。長い時間を掛けて完成したことで、絵や彫刻などのタッチが違うことにも是非注目してみて下さい。




アルカサル

ディズニーが世界で最初に制作した長編アニメーション「白雪姫」に登場するお城のモデルになったアルカサル(Alcázar de Segovia)は11世紀に建てられ、900年の歴史を持ちます。

スペイン語でお城や宮殿といった意味を持つアルカサルは最初イスラーム教徒が築いた城塞をベースに、12世紀にレコンキスタを成し遂げたカスティーリャ王国のアルフォンソ6世によって改築が行われました。ですが、16世紀中頃にフェリペ2世が王族の生活の場をマドリードに移したことで、城砦や牢獄を経て18世紀には王立砲兵学校が設けられますが、1862年の火災で大部分が焼失してしまいました。その後大規模な修復が行われ、現在のような威容を取り戻しました。


アルカサルは敵の攻撃を防ぐような設計のため、出入りには東側の跳ね橋を通って行くしかありません。それ以外の三方を高さおよそ100メートル程度の断崖に囲まれていることから、お城としてかなり堅固な守りを誇っていたようです。


有名なのはお城の外装だけではありません。内装も絢爛豪華そのもので、お城がスペインという国と一緒に歴史を刻んできたことがよく分かります。

特に「ガレー船の間」は格別で、天井のガレー船をさかさまにひっくり返したような豪華な装飾は見るものを圧倒します。アラゴン王フェルナンド2世とともに”カトリック両王”の称号を授けられ、現在のスペインの礎を築いたカスティーリャ女王イザベル1世が、戴冠式の際にこのセゴビアのアルカサルから出発し、マヨール広場で戴冠式に臨みました。この部屋の壁画には戴冠式の様子がリアルなタッチで描かれています。

それ以外にも、歴代の王たちの彫像とその功績が掘られた石板が埋め込まれた「諸王の間」や2つの玉座が鎮座し、カトリック両王の紋章が描かれた「玉座の間」、エンリケ4世のものを模した金刺しゅう入りの天蓋に覆われた豪華な「王の寝室」など場内には13の間があります。

アルカサルは中世から近代にかけてスペインの栄枯盛衰を見守ってきたお城でもあり、収蔵されている品々や建築も大変貴重なものなのでセゴビアに訪れた際には必ず訪れてみて下さい。



◆アクセス

マドリードから:電車・バスともに30分~1時間程度。









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