中世と現代の建築が入り混じる街


 ポルトガル北部・『ポルトガルの庭園』と呼ばれるミーニョ地方は、雨が多いために緑が豊かな農産地帯で、ヴィーニョ・ヴェルデ(緑のワイン)の産地としても知られています。
中でも、リマ川沿いに位置する港町ヴィアナ・ド・カステロ(Viana do Castelo) は、ポルトやスペインのヴァレンサから日帰りできる観光地です。北部でも最も美しい街と呼ばれ、『リマの女王』という二つ名もあります。


この街は13世紀半ばにアルフォンソ3世がこの地に街を築いたことから始まり、16世紀になると大航海時代の到来によって港が活気づきました。この街に残る重要な遺産はこの時代に建設されたものが数多く残っています。この時期の建築物は航海に関する紋章が描かれたものを初め、マヌエル、ルネサンス、バロック、アール・デコなど様々な様式で描かれています。レプブリカ広場の周りは昔ながらの街並みが残っており、広場にはカフェテラスが並びます。駅から見て北側にはサンタ・ルジア山があり、頂上にある教会とポサーダからは街の全体像が見渡せます。旧市街の中心部であるレプブリカ広場の観光案内所でパンフレットを受け取ったら、旅行をスタートさせましょう!







広場には16世紀に建てられたミゼリコールディア教会と噴水、歴史的な市庁舎があり、その近くにはロマネスク様式の大聖堂やマトリス教会があります。この街は金細工でも有名で、衣装と銀の博物館や芸術考古学博物館 、ジル・エアネスの船などでその繊細な作品を見ることができます。そして港のヴィアナ・ド・カステロ造船所は、1950年代に造られた病院船ジル・エアネス号博物館として、商業用ドックに錨を下ろしています下ろしています。


またこの街の特色としては、中世の建物のすぐ近くに現代建築が同居していることです。フェルナンド・タヴォラ作のリベルダーデ広場やアルヴァロ・シザ・ヴィエイラ作の図書館、カヒーリョ・ダ・グラサ作のユースホステル、そのほかにも文化センターやホテル・アクシスなども有名です。


◆旧市庁舎

16世紀に建てられたゴシック様式のこの旧市庁舎は、一階部分はマーケットで、二階部分がかつて街の議会として使われています。建物の正面にはポルトガルの国旗にもある天球儀と十字架が特徴的な「500の噴水」があります。


◆サンタ・ルジア教会

標高249メートルの小さな山で、ヴィアナ・ド・カストロの街並みを見渡せる頂上は公園として開放されています。その公園の敷地内には、街のアイコンでもあるネオ・ビザンチン様式のサンタ・ルジア教会と国営ホテルであるポサーダが佇みます。教会の展望室からはリマ川と大西洋、街並みが一望できます。山頂まではケーブルカーで片道5分程度、徒歩だと30分程度で行くことができます。




◆芸術考古学博物館

18世紀のバルボーサ・マシエル邸を博物館として改装したもので、1階にはこの街で作られた陶器や金細工、家具などが、2階では昔のベッドルームやチャペルが残されている。また博物館の壁を飾るポリカルポ・ベルナルデス作のアズレージョは必見です。


◆ミゼリコールディア教会 

中世に造られたルネッサンス様式の病院に隣接しており、内部の壁が美しい彫刻やアズレージョで覆われています。


◆アゴニア教会

18世紀に着工建設に長い時間が掛かり、最後の鐘楼が完成したのは19世紀となった教会。アンドレ・ソアーレスによる礼拝堂の彫刻が見どころです。また、毎週金曜日になると教会前の広場には市が立つため、そちらも一緒に巡ってみては?


◆ロマリア祭

毎年8月の第3週には別名「嘆きの聖母巡礼祭」とも呼ばれる、ロマリア祭が行われます。この祭りの期間中、街にはポルトガル全土から巡礼者や民族衣装で着飾った人々、観光客が街にあふれます。漁師の守護聖人である嘆きの聖母像が海への感謝を捧げる祭りに用いられます。祭りでは、民族衣装を着た人々たちがフォークダンスを披露するパレードが繰り広げられ、マーケットや牛追い、花火なども行われます。最終日には黒装束と白いスカーフを纏った女性たちが聖母を祀るアゴニア教会への行列を行います。またこのお祭りとは別に、5月の第2週末にはこの街の近くでバラ祭りが開かれます。民族衣装の美しさと太鼓の音が鳴り響きます。




海に面したのどかな街であるため、ロマリア祭以外の時期はゆったりとした時間が流れます。街の周囲では、自転車や徒歩で海岸やリマ川沿いを走ってみたり、夏場にはサーフィンやボディボード、ジェットスキーやセーリングなどのアクティビティを楽しむこともできますよ








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