沈黙が聞こえる村


今回のブログで紹介するのは、ポルトガルの最も美しい村の1つであるモンサラーシュ(Monsaraz)です。
一時期消臭力のCMでも使われたことのある村なので、見たことがある!という方もいらっしゃるもしれません。


天正遣欧使節団も訪れたエヴォラから約50キロほどいったところにあるモンサラーシュは、スペインとの国境付近のアルト・アレンテージョ地方の広い草原の中にぽつんとある小高い丘に位置しています。


その立地ゆえに、モンサラーシュは軍事的に重要な拠点であり、街のまわりには新石器時代から人が住んでいたことが確認されています。ローマ支配下に置かれた後も、西ゴート族、イスラーム教徒、ムーア人、ユダヤ人と支配が移り替わり、そしてポルトガルにレコンキスタの後には、初代国王アルフォンソ・エンリケエスの軍勢によってポルトガル人のものとなりました。それ以降も何度か戦乱に巻き込まれたモンサラーシュでしたが、現在のモンサラーシュの街がある場所は地域で最も高い丘であり、深い渓谷に面しているため、ユニークな中世の街並みが城塞跡に残されています。





村に到着したら、まずは村のメインストリート沿いにある教会へ足を運びましょう。教会前の広場を囲むように建ち並ぶ建物の白はとても印象的。南にある廃城跡を利用した闘牛場ではイースターや9月に闘牛祭りが開催され、この日ばかりは静かな村もにぎわうのだとか。


メインストリートでも端から端まで止まらず歩けば5分もかからず着いてしまうこの町は、30分もあれば全体を一周できます。小さいながらもおみやげ屋さんやレストラン・カフェも数軒あるので、数時間かけてゆったり巡ってみるのもいいかもしれません。どのおみやげ屋さんも日が暮れるとすぐに店じまいを始めるので、おみやげは早めに確保しておきましょう。また宿泊する人は多くありませんが、民家を改装した宿もなかなかに趣があります。



国内外で有名な場所ではあるのですが、交通の便がよくないため、観光に訪れる人はあまり多くありません。モンサラーシュの町は『日の出と日の入りに沈黙の音がする』と言われるほど静かで、晴れていたときの城壁から眺める、アレンテージョ地方の広大な大地の地平線に浮かぶ太陽の様子は絶景です。太陽が地平線に沈むまでに視線を遮るものがないため、本当に沈むときに音がするようです。日没後の街灯に照らされた町並みも、昼間とは打って変わって、どこか切なくて綺麗なものです。





◆アクセス

リスボンからエヴォラまで長距離バスもしくは電車で約2時間。バスでエヴォラからレゲンゴス・デ・モンサラーシュまで行き、タクシーまたはバスで更に20分程度で到着。








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